ども、モリーです!
今回は一緒に学ぶ自作PCシリーズの第7回「SSD」編です。
超久しぶりに自作PCを作ることになり、最近のPCパーツはどんなのが主流なのか、どんなものを選べば良いのか、自分なりに調べたので、その内容を共有して一緒に学べたらと思います。
と言う訳で今回は「SSD」の話なのですが、ストレージの中にはSSD以外にも今まで主流だったHDDもあり、用途に応じてどんな構成にするか迷いますよね。
そして、ややこしいことにSSDの中にも色んな規格のものがあるようです。
その辺りも踏まえ、同じ様に悩んでいる方のために、少しでも役に立てればとまとめてみました。
▼あと、今回購入したSSDの開封レビューも併せてお届けします!
ストレージの選び方
SSD含めストレージとは、パソコンが使用するデータを保管する場所です。
メモリーは必要な時に必要な分だけ保存するものに対し、ストレージはパソコンの電源を切っても保存状態を保ちます。
メモリーが「脳に記憶する」、ストレージが「ノートにメモる」というイメージ。
データ保存の永続性が求められることから、耐久性や保存容量の大きさが求められる製品です。
ストレージの種類
ストレージの種類は大きく分類するとハードディスク(HDD)とSSDの2種類があります。
HDDは磁気ディスクに物理的に書込む仕組みになっており下記の様な特徴があります。
HDDの特徴
- 大容量の製品が作りやすい
- 物理的に書込むので長期保管に向いている
- 同じ容量であればSSDより安価
対してSSDは電気的な信号をメモリチップに書込む仕組みとなっており下記の様な特徴があります。
SSDの特徴
- 物理的なアクセスが無いので振動に強い
- 物理的なアクセスが無いので転送速度が速い
- 同じ容量であればHDDより高価
こうして特徴を見比べてみると分かりますが、普段パソコンを使用する為の保存領域としては高速なSSDを使用し、大事なデータのバックアップは大容量で長期保管向きなHDDを使用するというのが、最近のストレージの主流となる組み合わせのようです。
SSDの規格:2.5インチ型/M.2型
SSDには更に様々な規格があります。まずはその形状です。
2.5インチ型
今までのHDDで使われてきた規格で、その形状は2.5インチHDDのものと互換性があります。
SSDが出始めた頃はこの2.5インチ型のものしかなく、今でも安価なSSDとして流通しています。
M.2型
SSD専用の規格で、最近のマザーボードはM.2スロットが搭載されています。
メモリーのように対応スロットに刺すだけで使用出来て配線が不要。
ただし規格の制約から2.5インチ型よりもサイズが小さく、大容量化するにはより高密度なメモリーチップが求められます。
M.2型の主なサイズ種類
- 2242:幅22㎜ 長さ42㎜
- 2260:幅22㎜ 長さ60㎜
- 2280:幅22㎜ 長さ80㎜ (★ほとんどの製品がこのサイズ)
SSDの規格:SATA接続/NVMe接続
SSDには接続インターフェースにも種類があります。
SATA接続
HDDで採用されている接続インターフェースです。2.5インチ型のものは転送ケーブルも電源ケーブルも今までのSATA HDDのものと同じものを使用します。
現在でも主流となっているインターフェースで、安価なSSDはほとんどがSATA接続のものです。
NVMe接続
ビデオカード等で使用される高速なPCI expressインターフェースを採用した接続形式。
SATA接続のものより転送速度は格段に速いのですが、その分価格は高くなります。
本来ならNVMe接続のものを選べば良いのですが、価格もそれなりに高くなりますし、何よりもNVMeはPCI express接続になるので、CPUやマザーボードのチップセットにより搭載できる数に制限があります。
と言う訳でこちらも、OS起動用のストレージ(Cドライブ)として250GB~500GB辺りのNVMe SSDを使い、データ保存用(Dドライブ以降)として1TB以上のSATA SSDを組み合わせると言うのが主流となっているようです。
ストレージ規格のまとめ
ストレージ規格のまとめです。
転送速度
速い順に、NVMe M.2 > SATA M.2 > SATA SSD >HDD
低価格・大容量
低価格さ、大容量さは逆順になり、HDD > SATA SSD > SATA M.2 > NVMe M.2
となります。
WD BLACK/BLUE 開封レビュー
ここからは今回購入したSSDを紹介します。
まずはOS起動用に用意した高速なNVMe接続の「WD BLACK SN850」から。
▼こちらの製品です。
フォームファクタ | M.2 2280 |
ストレージ容量 | 500 GB |
インターフェース | PCI-E Gen4 x 4 |
シーケンシャル読取速度 | 7,000Mbps |
シーケンシャル書込速度 | 4,100Mbps |
NVMeの中でもPCIe4.0に対応する超高速なモデル。
AMD Ryzen7 5800Xならこの性能を引き出せるはず!
▼パッケージはこんな感じ。なんかGamingな感じですね。
▼箱の中身はSSD本体と簡単な冊子のみ。
▼SSD本体。WD BLACKなだけに基盤が黒。ヒートシンクは付いていません。
続いてデータ保存用に用意した大容量の「WD BLUE WDS200T2B0B-EC」です。
▼こちらの製品です。
フォームファクタ | M.2 2280 |
ストレージ容量 | 2 TB |
インターフェース | SATA 6.0 Gb/s |
シーケンシャル読取速度 | 560Mbps |
シーケンシャル書込速度 | 510Mbps |
転送速度を比べるとWD BLACKの1/10程度ですね。こんなに違いますか・・・。
容量2TBは、M.2 SSDの中では大容量の部類です。
▼パッケージはこんな感じ。BLACKと比べるとシンプルですね。
▼箱の中身は同じくSSD本体と簡単な冊子のみ。それにしてもM.2 SSD小さい!
▼SSD本体。WD BLUEなだけに基盤が青。BLACKと同じくヒートシンクは付いていません。
▼2枚並べてみると端子の切り欠き部分が違います。SATAのBLUEの方は切り欠きが2つ、NVMeのBLACKの方が切り欠きが1つ。
NVMeの方が切り欠きが少ないので取り付けられるマザーボードが絞られます。
購入する際はマザーボードがNVMe M.2に対応しているかどうか確認しましょう。
▼裏面は回路パターンが見えるだけで何もなし。
こちら側がマザーボードに接地する面なので、メモリーチップ含め何も付けられないのでしょうね。
マザーボードに取り付けてみる
では、マザーボードに取り付てみましょう。
▼マザーボードは前回紹介したASUSのROG STRIX B550-I GAMINGというMini-ITXのものです。
まずは、WD BLACKの取り付けから。
▼Mini-ITXですが、表面にヒートシンク付きのM.2スロットがあります。
▼ヒートシンクの下にM.2スロットがあります。
▼ヒートシンクがあるので、高速で発熱量の多いNVMe接続のWD BLACKを取り付けました。
▼ヒートシンクはただの金属プレートで、熱伝導のためのサーマルパッドが付いてます。
▼ヒートシンクを取り付けてみたのですが、なんか真ん中部分がたわんで凹んでる気がするんですが・・・大丈夫なんでしょうかコレ。
続いてWD BLUEの取り付けです。
▼もう一つのM.2スロットはマザーボード裏面にあります。
▼こちらはヒートシンク等何も取り付けられないので、SATA接続のものが良いですね。
まとめ
今回はストレージの選定ポイントの解説と、購入したWD BLACK/BLUEの開封レビューをお届けしましたが、如何だったでしょうか?
私が自作をしていた2000年頃は、まだSSDは無く3.5インチや2.5インチのHDDを使っていましたが、今回はM.2 SSDのみ採用。
M.2にすることでケーブルが減り、PCケース内のエアフローも向上させることが出来ます。
しかも1枚はNVMeでPCIe 4.0対応の超高速モデル。
速く組み上げてその速度を確かめたいですね。
▼今回紹介した製品はこちら!
▼動画もあります。是非ご覧ください!
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