ども、モリーです!
親父のガンプラ再入門、第三回の今回のお題は「リアルタッチマーカー」でございます!
なんでもこのマーカーペンだけで、汚れやぼかし塗装が出来るというものらしいですが、今回は本当にこのペンだけで「エアブラシ無し」、「筆塗装無し」、それどころか「墨入れ」も「トップコート」も無しで、簡単に成型色を活かした仕上げが出来るのか挑戦してみたいと思います!
使用キットの制作
今回使用するキットはMG(マスターグレード)のガンダムバルバトスになります。
価格 | 4950円(税10%込) |
発売日 | 2019年12月21日 |
対象年齢 | 15才以上 |
鉄血のオルフェンズの主役機ですね。このキットなら汚し仕上げが似合うんじゃないかなと思って選んでみました。
いやぁ、何気にMG(マスターグレード)も初めてなんですが、早速このガンダムバルバトスの制作から始めていきましょう!
バルバトスの制作なんですが、折角のMG(マスターグレード)なので今回は内部フレームと外装を別々にリアルタッチマーカーで処理しようと思います。
と言う訳で、内部フレームだけ先に作ってしまって、外装パーツはカットだけしておく作戦としました。説明書も内部フレームのパートと、外装パーツのパートに分かれており、MG(マスターグレード)らしい構成になっていました。
組み立て自体は普通に素組みで作る要領と同じで、各部位毎にパーツカット(二度切り)→組み立てみたいな感じで作っていきました。
胸部フレーム完成しましたがもうこの胸部だけでもカッコイイ。
シリンダーとかたまらんね。
と言う訳で、この調子で全フレームの組み立てと外装パーツのカットが終わりました。
次の工程ですが、リアルタッチマーカーをする前の下準備をやっていきます。
塗装前の下準備
下準備というのは、表面処理ですね。
素組みしたままでは表面がツルツルでリアルタッチマーカーの喰いつきが悪いので、100均で売られているメラミンスポンジ使って表面処理します。
これで表面擦ると、少しヤスリ掛けしたようにツルツル感が無くなるらしいので、全パーツごしごし擦っていきます。
これ、使っていくとメラミンスポンジがポロポロと崩れていくし、粉塵がかなり出るんですよねぇ。一応箱の上で擦って机が汚れないようにしたんですが、粉塵の量が凄くて、もうあたり一面粉塵だらけになってしまいました。
と言う訳で、途中からはバルコニーでやりました。今回は撮影のためPCデスクでやりましたが、これ絶対にパソコンとかの精密機械の近くでやっちゃダメですね。
取り合えず脚部のフレームだけやってみました。
下写真の左側が処理前で、右側が今回処理したものです。
こうやって並べて見ると、かなり艶が落ちているのが分かりますね。
これだけでプラスチックの安物感が無くなるし、トップコートで仕上げる必要無いかも。
塗装やデカールを保護するためのコーティングのこと。
無色透明(クリアー)のスプレー缶等で行う。
未塗装であってもプラスチック感を無くす効果もあり、簡単に質感がアップする。
この後、全ての部位の内部フレームを処理していき、外装パーツも一つ一つ擦って、全てのパーツの表面処理が完了しました。
ただ、このままではメラミンスポンジの屑が表面にびっしり付着しています。
と言う訳で新兵器「超音波洗浄機」を用意しました!
こいつでパーツの洗浄を行おうと思います。
購入したのはシチズンのSWT710というもので、何となく見た目が良かったのでコレにしてみました。
この製品、MG(マスターグレード)でも内部フレームは全部入りましたが、バルバトスの兵装はかなり大物で、超音波洗浄機に入れる事が出来なかいものもあったので、入らなかったものは、もう直接手でごしごし洗いました。
パーツを入れたら水をたっぷり注ぎ、念のため中性洗剤を入れてスイッチオン!
時間としてどれぐらい必要なのか分からなかったので、取り合えずタイマーの最大値である5分でやってみました。
そして5分後。
洗浄終わって取り出してみましたがパッと見は綺麗になってそうなんで、この後も全部5分ずつやっていくことにしました。
洗浄後は水切りをして、しっかり乾かせばパーツの下準備は完了です。
内部フレームの塗装
では、いよいよリアルタッチマーカーやっていきましょう。
まずは内部フレームからなんですが、内部フレームみたいにダーク系の色って何色のマーカー使えばいいんですかね?
本当はグレー2という色で全部やろうかと思ってたんですが、内部フレームの成型色がダークブラウンだったので、思い切ってレッド1でやってみることにしました。
リアルタッチマーカーは希釈が薄くて色乗りが強くないらしいので、内部フレームの様にダーク系のパーツに対して効果が出るのか怪しいですが、まぁ、今後の制作に活かせるよう何事も経験だということで、実験的にやってみました。
手順としては、まずパーツ全体にリアルタッチマーカーを塗りまくります。
もう何も気にせず塗り漏れが無いよう塗りたくるだけ。
ある程度塗れたら乾かないうちにふき取っていく。
まずはティッシュで全体をふき取り。
仕上げを綿棒で汚れの強弱を調整するように拭き取りました。
結構強めに拭き取ったので全部消えちゃうんじゃないの?とやりながら不安になりましたが、これが結構塗料が残るんですよね。
特にディテールが細かい箇所が残りやすく、表面が大きな箇所が薄くなるので、勝手に凹凸感のメリハリが出てイイ感じになります。
拭き取ったところは手で触っても大丈夫そうだったので、少しずつ場所を変えながらどんどん処理していきました。
塗装後と塗装前の比較です。
下写真の左側が塗装前で、右側が今回塗装したものです。
レッドで塗ったので、茶色っぽくなりましたねえ。
う~~~ん、これは正解なんだろうか。。。微妙な色合い。
取り合えず全身やってみました。
何だろう、、、鉄焼けしたような金属感が出たようにも見えるし、チョコレートっぽくなったようにも見えますねぇ。
失敗したのか成功したのか微妙なラインですが、まぁ、内部フレームはほとんど見えなくなるので、一旦良しとしましょうw
外装パーツの塗装
続いて外装パーツの方ですね。こちらもやっていきましょう。
外装はもうフレームに取り付けてから塗ることにしました。
その方が塗りやすいし、全体の仕上がりのバランスも分かりやすそうですからね。
で、これ外装パーツを付けていて気付いたんですが、フレームが乾いていなかったのか、はたまた手にインクが付いていたのか、外装パーツがちょっと赤くなっちゃったんですよね。
メラミンスポンジで擦った分、塗料の喰いつきが良くなるので、しっかり乾くのを待って、そして、ちゃんと手を石鹼で洗って外装パーツ付けるべきでした。
外装パーツはもうグレー2、これ一本でやっていきます。
フレームの時と同じ様に何も気にせず装甲全般にリアルタッチマーカーを塗りたくります。
エッジの部分だけ塗って拭き取りながらぼかすとか色んな方法があるみたいですが、今回は取り合えず全体塗りたくって、面の部分を中心にふき取る感じでやってみました。
特にモールドの部分はしっかり塗り込んで、後で墨入れしなくても良いようにしました。
機体のモールド(溝)に墨を入れることで、簡単にディテールに深みを持たせるテクニックのこと。
ある程度塗れたら、乾かないうちに拭き取り。
下写真にあるティッシュみたいなのはキムワイプを使ってます。
キムワイプはティッシュよりゴワゴワした固めのもので、パルプ屑が出ないし、耐水性能も高いので、こういう塗料の拭き取りに向いているかなと思います。
キムワイプである程度拭き取ったら、綿棒で細かく仕上げてみたのですが、綿棒でごしごし擦ったところが、棒で擦ったような筋状に仕上がってしまいました。
まぁ、リアルタッチマーカーにはぼかしペンというのもあって、これを塗りたくってぼかしたり、拭き取ってやり直したりも出来るんですが、これ以降は面の部分に対してはキムワイプで拭き取って、
細かいパーツの隙間なんかを綿棒でふき取るようにやっていきました。
と言う訳で脚部全体をやってみました。
下写真の左側が処理前で、右側が今回リアルタッチマーカーで処理したものです。
個人的にはもっと綺麗なグラデーション塗装みたいに仕上げたかったんですが、どっちかというとウェザリングというか、バリバリの汚し表現って感じですね。
まぁ、これはこれでバルバトスには似合う表現かなと思うので、このまま全身仕上げていきました。
完成サンプルショット
では、完成版の方ご覧ください。(写真クリックで拡大表示されます)
まとめ~今回の学び
と言う訳で、今回は親父のガンプラ再入門としてリアルタッチマーカーに挑戦してみましたが、如何だったでしょうか?
本当にペンだけで手軽に汚し表現が出来るので、初心者でも扱い易く、それでいてそれなりに仕上がるのが良いですね。
メラミンスポンジによる表面処理で艶消し効果もあるのでトップコート無しでもいけるし、モールド部分は塗装が残り墨入れも不要になるので、一石二鳥というか、一石三鳥ぐらいの効果がありますね。
ただ、この手法が採用出来るキットが限定されるという難点があります。
あくまでリアルタッチマーカーだけでお手軽にということになると、まず成型色だけで色分けがしっかり出来ている必要があるし、あとは汚し表現が似合う機体である必要があります。
まぁ、そういう意味で今回のガンダムバルバトスはぴったりなキットだったなと思います。
では、今回実際にやってみて気づいた点「今回の学び」としてまとめてました。
メラミンスポンジは使う場所を選ぼう
これ本当に大変でした。
結局MG(マスターグレード)のキットを1体やるのに、メラミンスポンジを7~8個使ったんですが、結構ケチって使ったので、使い終わりの方になるとボロボロで粉塵の量が半端なかったですね。
パソコンのディスプレイの目の前でやっていたのですが、画面にびっしりと粉塵が付着していて、気付いた時震えましたw
塗装ブースがある人は塗装ブースでやるのも手だと思いますが、結構粉塵の粒子が荒いので、塗装ブースのフィルターが目詰まりする可能性もあります。
ベストはバルコニーとか、換気の良い場所でやるのが良いと思いますが、もし室内でやるならマスクと防護メガネは装着するようにしましょう。
ゲート処理は丁寧に
リアルタッチマーカーは凹凸部分に塗料が残る性質があるので、ゲート跡が残っていると下写真みたいに結構目立っちゃうんですよね。
今回は二度切りだけしてデザインナイフで削ったりはしたのですが、ヤスリ掛けはしなかったので、次やる時は目立つ場所はヤスリ掛けしようと思います。
メラミンスポンジで表面処理するなら、目が粗い400番ぐらいのヤスリ掛けだけで大丈夫かもしれませんね。
綿棒は面部分では使わない
リアルタッチマーカーを拭き取る際に、綿棒みたいに接地面の少ないもので面部分の塗装を拭き取ると、棒で引っ搔いたような筋みたいに拭き取りにムラが出て、不自然な仕上がりになってしまいました。
と言う訳で途中から、面部分をふき取る際はキムワイプで、凹凸が多かったり、細かい隙間等は綿棒で拭き取るようにしましたが、まぁ、ふき取りにムラが出ても、ぼかしペン使ってぼかすという手もあるので、失敗しても慌てずやり直しましょう。
仕上がりのムラは気にしない
結構手軽に出来るリアルタッチマーカーですが、逆に言うとメチャメチャ丁寧にやらないと、よーく見ると結構仕上がりにムラがあるんですよね。
特に下写真箇所の様に拭き取りづらいところは、ガッツリ塗料が不自然に残ったりします。
細かく確認しながら拭き取ったり、ぼかしペンでぼかして仕上げたりしないといけないんですが、でも遠目で見れば、ぱっと見は分からないですからね、ムラがあるのも逆にリアル感が出ると思えば、それほど神経質になる必要はないかと思います。
そもそも、そんなに手間暇掛けてたらリアルタッチマーカーの長所を活かしてない気もしますしね。
プロモデラーと言う訳でも無いので、ぐるっと一回り確認して、パッと目立つ箇所だけ修正する程度が良いのかなと思いました。
と、今回はこんな感じですかね。
まだまだ仕上がりが粗くて使いこなせてる感じがしないですが、それでもパッと見はイイ感じに仕上がったかなと思います。
今度は本格的なウェザリングにも挑戦してみたいですね。
▼今回使用したキットはこちら!
▼今回紹介したツールはこちら!
▼動画もあります。是非ご覧ください!
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